ライブも中盤。観客のテンションも最高潮、俺らのテンションも最高潮。進行状況は順調だった。
次は利央のソロだったため、俺たちは裏に引っ込んだ。
最上級の笑顔を振りまいて、ファンにピースしたり、手を振ったりしていた。いつにもまして、キラキラしている利央。
そんな姿を一番近くで見れるのは、俺たちの特権だと思った。
「…っ」
だから、頼む。
これが全部終わるまでもってくれ。
全部終わった後、どんな激痛がきてもいいから。
…あいつらの、邪魔、させないでくれ。
「…壱流」
「…どうした、琉」
俺を見降ろす琉と晴が、複雑そうな色を揺らめかせ、唇を噛んでいた。
…そんな顔させて、悪い。
終わったらどんな説教も受けるから、…やらせてくれ。

