氷嚢を足に当てて、座りこむ俺をメンバーが囲む。
「壱流、ほんとに平気なのかよ!?」
「…だから、平気だっつってんだろ…」
先ほど、頭上から落ちてきた機材からスタッフを守る為に突き飛ばした時、機材が不運にも足首に当たった。
「すみませ…っ、あたしがあんな…っあんなとこにいなければ…‼」
「あんたの…せいじゃない、俺の不注意だ」
異論は聞き入れない、とでも言うように視線でそのスタッフを黙らせる。
「…でも、壱流。その足でこのダンス全部こなすのは…」
「利央。…壱流が平気…って言ってるの。…だから…へーき」
「琉‼」
何を言ってるんだ、と利央は琉を見る。

