「やっべ、なんかわくわくしてきた!!」

「ライブ、なんだかんだで一年ぶりだもんねー」


リビングの比較的でかいソファに全員で収まる。…なんだ、これ。


「また楽しいツアーになるといいなっ!!」

「……当たり前だろ」


いつもならシカトする晴の言葉にも反応する。それぐらい、俺も興奮してた。


「…みんなが…いるなら…俺……なんでも…楽しい」


琉が横になりながら、ふわっと笑ってそんなことを言った。


「琉ー!!俺もだー!!」

「晴、…おも…い」



何日も前からステージ作成のために頑張ってくれてるスタッフたち。

バックで踊ってくれる、ダンサーのメンバーたち。


俺たちを支えてくれてる、ファン。



他にも沢山の協力があって、成り立つツアーを楽しまないわけがない。楽しめないわけがない。


「お前ら、もう寝ろ」

「……ん、おや…すみ」

「おやすみーっ!!」

「寝れねぇえええええ…って痛い!グーで殴んないでください!」




最高のステージにしてやる。