さっき閻松井さんが持ってたCDを借りて流した。


「あ、これ」

「琉飛…くん達のなんだよね?」

「……たしか」


自分達の曲認識してないの!?


「なに、話すの?」

「え?」

「曲終わったらトーク始まるんでしょ?」

「なに話そっかぁ…」


まだ何にも考えてない状態で曲が終わってしまった。

「じゃぁ始めま…」

その言葉を遮るように携帯のバイブが鳴る。


あ、俺のだと言いながら携帯に琉飛くんがでた。


………自由人。


「もしもし、あ、壱流」


あたしの耳がぴくりと反応する。


「え?うん、飛び入り参加した。楽しいよ、みかん。あ、みかんが待ってるから切るね?あとはラジオで聞いてね」


携帯をほっぽりだし、あたしと向かい合う。


「レッツ、トーク」


ぼ……棒読みなんだけどっ。


それからドラマの話をちょっとしたり、主題歌は今レコーディング中だとか話を聞いた。


「あははっ!!」

「それで、起きたら壱流の隣にいたの」

「廊下のソファで寝ちゃうとか…っ!」


飄々と話してくるからかすごい面白くて、ずっと笑いっぱなし。


「あはは…ってぎゃー!あと5分しかないっ!リスナーさんに電話しなきゃ!琉飛くんこの中からはがき一枚取って!!」


どこに電話するか決めるはがきを琉飛くんに引いてもらう。


「ん」

「あ、この人ね」

「…なんかこの番号知ってる」

「え!?と…とりあえず電話しまーす!」