「え!なんで松井さん!?」


ここにいないはずなのにっ!
これぞ…地獄耳!!



「ごめんねー、光ちゃん。ずっと鳴ってたからとったら松井さんだったよ」と言ってスタッフさんが携帯を手渡してきた。


恐る恐る代わると携帯から松井さんの声が響いてきた。それはまるで、地面の底から唸るような…


『光!あなたねっ今からマッハで超特急でJテレにきなさい!朝言ったでしょう!今日は新しいド……ブチッ』


途中で松井さんの声が途絶える。
ブチッ…?


「おかしいな……って充電切れちゃってる」


あとで松井さんに繰り広げられる地獄絵図を想像したら体が震えてきた。


熱湯で茹でられちゃう!!


「と…っとりあえず行かなきゃライターさんっ!!インタビュー、中途半端になっちゃって本当にすみません!!」

「え?あー、大丈夫大丈夫。インタビューの内容とっくに終わってるから」


「光ちゃん面白いから話止まんなくてねー」とにこやかに笑うライターさんにありがとうございましたと速やかに挨拶をしてスタジオを出た。



いざ、閻魔大王のもとへ!!!