Drop Piece




腕の中で泣きつかれて寝たみかんを見つめる。


…立ったまま、人って…寝れるんだ。



寝かせるために抱き締めたまま、寝室に連れてくと、ふわりと軽いみかん。


ちゃんと…食べてるの?みかん。


みかんのことだから、ずっと壱流のこと、…悩んでたんだろうな。


みかんと一緒にベッドに倒れ込み、目と鼻の先にあるみかんの顔を見つめる。



ね、…壱流。
知ってた?


壱流と、利央と、晴だけじゃ…ないんだよ。

みかんに惹かれてるのは。



ハジメテ、大事にしてあげたい。守ってあげたいって思った女の子。


みかんが泣くと…俺も、泣きたくなる。



「ん…りゅ……ひ」



こんなに…寝顔、見るだけで……幸せになれるぐらい…好き、なんだよ。


利央にも、晴にも、…壱流にも言ったことないけど。



「みかん……だいすき」



こんな子、ハジメテなの。



上半身を起こし、光の顔の横に手をつく。


───ギシッ…



「みかん」



俺の下にいるみかんを見つめた。