Drop Piece




結局、そのDVDを見ることになった。セットしてる琉飛を傍目に夜空に浮かぶ三日月を見つめる。


…きれい。


「琉飛…っ」


月が綺麗だよって言おうとして振り返れば、いつのまにか電話中。


「…やっぱ、泣かしたんだ」


真剣な顔で電話しながら、片手であたしにリモコンを渡して好きに見て良いよとジェスチャー。


そんな真剣な電話の隣でわーきゃーできません!!



「…素直になればいいのに、なんで、傷付くこと言っちゃうの」

「…そんなこと言ったら…電話なんて出てくれないに…決まってるじゃん」



珍しい……。琉が誰かにお説教してる…。

顔には、真面目ななかに少し笑顔があるから怒ってるわけでもないみたい。



「…じゃ、もう、みかん家に来てるから…切るよ」


最後に私ィィィィイ!?



パチン、と携帯を閉じて戻ってきた琉に恐る恐る聞く。



「お相手は…どなたで?」

「中身小学生男子で…外見は大人な…傍若無人キング」


……だれ。


「あ、みかん、今携帯切ってる?」

「え、あ、うん」

「……今日切ったままにしといてね。…躾しなきゃだから」


なんの……お話ですか。