そろそろ夏だというのに、大きな帽子にウィッグ。サングラスにマスク。
……端から見たら只のおかしな人だよね……。
琉飛の部屋に入ると同時に剥ぎ取るそれらの類い。
あっつい!!!!
「もう、琉飛ってば変装しないんだもん!!」
「simple is best」
「無駄に発音よくしないで良いからねっ!もー、それじゃ、壱流に怒…られ……」
言い掛けた言葉を飲み込み、琉飛に気付かれないように笑ってごまかす。
きっと、琉飛は気付いただろうけど触れないでくれた。
「ひろいねー!!」
「…いっぱい仕事して稼いだ」
「率直だね…」
琉飛のマンションに…今来てるんだよなあ…。
本棚にある過去のコンサートのDVDを見ると、キラキラなアイドル琉飛がいた。
……今更ながら緊張!!
「みかん…それ見たいの?」
「え!!や、琉飛がアイドルだなあ…って」
「ん、…アイドルだよ」
こんな平凡なあたしがこの家にいていいのかな!?
「いいよ」
「ええっ!?なん…っ」
「声に出てた」
なんか、いま、とっても恥ずかしい。

