そのあとの仕事は、…あんまり覚えてないけど、ちゃんとこなした。
仕事に私情は挟めない、挟んじゃいけない。
楽屋で、ぼうっとしながら、鏡を見つめる。
…ひどい、顔だな。
「光?」
ノックと共に利央が部屋に入ってきた。
急いで頬をぺちん、と叩いて笑顔を作る。
「利央っ!どしたの?」
「光もいま、ここの局で仕事って聞いたから来てみたーっ」
ふわり、といつもと同じ利央の笑顔。あったかくて、笑顔になれる。
「あ、そうなんだ?ひとり?」
「ううんっ、ShiNeでだよっ!壱流だけ、他に仕事あるから早抜けしたけど、たぶん皆ここ来るよー」
「…そう…なんだ」
壱流、という言葉に顔が曇ったのか利央がじぃっとあたしを覗き込んできた。
「光?」
「あ、えと…皆来るの楽しみ…っ」
言い終わる前に利央にぎゅぅっと抱き締められた。
「光のそんな顔、やだ」
「え?」
「やだ」
やだ、しか言わない利央のふわふわした髪を撫でて、ぎこちなくだけど利央の服の裾をつかむ。

