不安げに、瞳を揺らしながら光はSHIZUKAさんの横に立っていた。
「…あら、原西さんなら掴んでいるスクープだと思ったんだけれど」
光は原西と目を合わせようともしない。
……マンションで質問攻めにあったのがトラウマになってんだろうな…。
俺たちは黙って事を見届けることにした。
「な…あ…」
「原西さん、私は服たちを愛しています」
「……っ」
「そして、それ以上に…この子を…光を愛しています」
原西の体はブルブル震え、手元のメモは落ちそうだった。
「原西さん、あのスクープを書いた代償はいただきますよ?」
「な…っ!?」
「光を傷付ける記事を書いた貴方に、私の服たちについての記事が書けるわけないでしょう?」
激しい怒りを秘めたSHIZUKAさんの瞳の奥の炎は燃え盛るばかり。光は、そんな母親を見上げていた。
「フラットは…風明舎出版でしたよね?…今後、SHIZUKAの服を風明舎のどの出版物にも載せることをお断りさせていただきます」
「…俺のも、かな」
来客たち用の入場の扉から一人の男性が現れた。
「……だれ」
「琉、知らねえのかよっ!?」
「パパさんだ」
「……SyU」

