さっ、とその場の空気が冷えたのが離れてる俺たちにも伝わる。
どうやら、SHIZUKAさんの言う“お灸”を据え始めたようだ。
「な…!え…?」
「あれはどなたが書いたのかしら?私の職業はファッションデザイナーです、って訂正してもらわないと」
ついでに夫もデザイナーですよ、と笑うSHIZUKAさんに原西と呼ばれた記者は顔面蒼白。周りの記者たちはより騒がしくなった。
「この新ブランドを紹介するにあたって、もうひとつ紹介したいことがあります」
にっこり笑って、来客席に向かって手招きをした。
「!?」
手招きした方向を見てその場にいたマスコミ全員が驚き、カメラを回し、急いで何処かへ連絡するものもいた。
「やるーうっ」
「こえーな…SHIZUKAさん怒らすと」
「…あの母に…あの“娘”有り……だね」
「ばーか」
招き寄せ、その人物の肩に手を回して、近付けた。
「紹介します」
そこにいたのは。
「私SHIZUKAと夫のSyUの一番大切な娘の」
SHIZUKAさんの服を身に纏った…。
「光です」
光がいた。

