俺たちの囲み会見は、SHIZUKAさんのあとのため、会見の様子が見える位置にそっと移動した。
来客の席も見渡せる二階のモニタールーム。今回はモニターも使ってねえし、空いてたのは好都合だった。
「…なんでお前らまで」
「いいじゃん、壱流っ!俺も気になるのっ」
「琉は初めの方で気が付いたんだろ?言えよなー」
「俺も…分からなかったよ…ただ色々目撃…しちゃったの」
隠れるようにして、じっと見つめたらSHIZUKAさんが颯爽と入ってきた。
それと共にフラッシュがたかれ、少し目を細める。
「今日はお集まりいただきありがとうございました!!」
笑顔を浮かべて、ペコリとお辞儀をして、インタビューに応じ始める。
「ひゃー、マスコミの数すごいねぇっ」
「最近、日本で目立ったことを何もしなかったからな。注目度も高ぇんだろ」
あの人…、何する気だ。
それは、ある記者がマスコミの前方部に移動した時に起きた。
「あら」
あくまで、冷静な声。笑顔も忘れない。
「“フラット”さんじゃないですか」
だが、その瞳の奥には確かに怒りが燃えていた。

