Drop Piece




『ちょ、壱流!それ、どうゆう意』

「で?今日は?」

『あ、えっとね』


すぐに話を逸らされても気付かない馬鹿。こいつ…あれだな。詐欺にあっても、気づかなくて、気付いたらすっからかんタイプだな。


『学校の子たちが来てくれて、色々おしえてもらったり、プリント受け取ったりした』

「…へえ」

『あ、でね!!レポートの課題が出てて分からなくて困るって言ったらパソコンで調べなよって言われて今パソコン中!』

「お前のリアルタイムなんか興味ねえよ」


だんだん重くなる瞼に抗いながら、馬鹿の話を聞いて目を覚まそうとした。



『そういえば、壱流明日イメージキャラクターのショーなんでしょ?それってどこのなの?』

「ああ…SHI…」

『なんかメール来た!!壱流、またねっ!!』


おめえから聞いてきたんだろうが。


「ちょ、待」

『あれ…?このメール…』

「おい、聞いてん……『ピー』…って、は?」



いきなり電子音が聞こえて、携帯の画面を見ると充電してくださいのマーク。



「…まじかよ」



めんどくせえ、と呟きながらソファにもたれ掛かると同時に楽屋に入ってきたマネージャー。


「壱流、明日早いから帰ろう!」

「…ん」



ついに、明日。

SHIZUKAと御対面だ。