Drop Piece




「はいー!OK!モニターチェックお願いしまーす」

スタッフの一言によってはりつめていた空気も緩んでモニターに集まる。


俺もミネラルウォーターを飲みながら、モニターの前に立った。



「壱流くん、よかったよ!」

「…どーも」


秋山のおっさんがいつの間にか隣に立っていてニコニコ笑ってた。


「次のシーンは…」

「あの」

「ん?どうしたんだ?」


言うかどうか迷ったが別にこれは光の為じゃなくてドラマの為だし…。


「あいつが帰ってきた時、負担があまりないシーンにしていただけませんか?」

「…驚いた、壱流くんが光ちゃんのこと考えて…」

「…っ!!現場離れてた奴がいきなり戻ったらミス多いと思っただけっすから!!」


…光の為じゃねぇっつーの。



「はいはい、わかったよ」

「…ムカつく……」

「ほんとに面白いなあ」


気付いたら何人かのスタッフも周りでニヤニヤしていて、居心地の悪さが半端なかった。



「…くっそ、まじであの馬鹿、復帰したらパシリ決定」



頭をガシガシ掻きながら、次のシーンを撮る為準備してるスタジオに急いだ。