Drop Piece




「「「お邪魔しまーすっ」」」

「わー!いらっしゃいっ」


こうなるのは、予想内だ。



「…おう」

「壱流もおかえりっ」


花が咲くように笑う光に自然と俺も表情を和らげる。



「はいはーい、エセカップルは終わりー」

「エセ?」

「気にすんな」



楽屋のテンションで、あいつらも過ごすから広すぎるこの家も調度よく感じた。



「…よく入れたよなー」

晴が窓の外を軽くカーテンの隙間から覗く。

「琉の俊敏な動きは貴重だよねーっ」

「…晴なんか、…パパラッチに捕まっちゃえ…」

「え」



誰かが言った一言を何重にもして、笑いへと変えるのはメンバーの一種の才能だと思う。



そんな光景を見て光はニコニコ笑っていた。



「…壱流、ありがとう」

「何が」

「みんなを連れてきてくれて」

「あいつらが来たがったんだよ」


顔を背けるとふわりと笑って、キッチンを指差した。



「ごはん手伝って?」


騒ぐメンバーを背中に、キッチンへと向かった。