「着いたよ」
ガコン、といきなり止まって段ボールに顔を打ち付ける。
先程開けた出入り口から外に出ると心配するような顔をされた。
「任せろ、っつったよな?」
「坊主に任せていいのか、不安だ」
失礼な奴だな。
エレベーターに乗って、最上階のボタンを押した。
「じゃ、さんきゅ」
「頼んだよ」
俺は笑ってみせて、扉を閉めた。
俺は壁に寄り掛かり、ふう、と息を吐いた。
──さて、どうする。
あいつのことだから、暴れたりとかはしないだろうけど。
…でも、逆に自分の中にあるものを吐き出した方が絶対いいよな。
きっと泣かないで、無理に笑おうとして何でもない振りして。
本当はボロボロのくせに、辛い道選んで。
「なんで、そんななんだよ」
泣きたいなら泣けばいいのに。
ちん、とベルが鳴ってドアが開く。俺は静かに顔を上げて前を見据える。
受け止めてやるから、お前の心ん中全部吐き出してみろよ。

