目の前を曲に合わせたのか、落ち着いた雰囲気の衣装に身を包んだ4人が通りすぎた。
PV撮影にお邪魔させてもらったけど、4人が一緒に歌うのを見るのは初めてかもしれない。
「感じ……変わるなあ」
「どうゆう意味だよ」
「んぎゃぁぁぁぁあっ!」
気付いたら、すぐ近くの壁に寄り掛かかっているいちるがいた。
口を手で勢い良く塞がれる。
息!息!!
「うるせえよ、バレんだろ」
「もがっ…なんで…っ」
「俺、視界広いんだよ。前でウロチョロしてる馬鹿ぐらい気付くっつーの」
「他の人は!?」
気付かれたら、松井さんの鉄拳が雨のごとく天から降り注ぐんですよ!
「晴と利央は気付いてねえけど、琉は知らねえ」
琉、鋭いんだもん!変なとこ、よく見てるんだもん!
「つーか、叫んだあとで歌えんのかよ」
「!あたしの叫びを返してぇぇぇえっ!!」
「無茶苦茶言ってんなよ」

