「……っち、行くぞ」
「鈍ちん壱流ー」
「は?」
「…って晴翔が言ってた」
「俺ぇぇぇえっ!?」
瞬殺のごとく、あたしの視界から消えた晴翔に心の中で合掌。
安らかに……、眠ってね。
「みかん」
「なに?琉飛」
いちるが、行く準備をし始めて利央は屍となった晴翔を指でつついてる。そんな中、琉飛がトコトコと近付いてきた。
「んー…」
あたしを見て唸る琉飛に首をかしげる。
「りゅー…」
「ん、あげる」
「へ?」
そう言われて、握らされたのはみかん味の、のど飴。
「なん…」
「だって、…声、壊しちゃダメでしょ?俺が…いっつもライヴとかの前に…舐めてるのだから、俺の保証つき」
口をあんぐりと開けて、琉飛を凝視する。
「琉、行くぞ」
「ん。……じゃ、頑張ってね。みかん。また後で」
そのまま普通に楽屋を出て行った琉飛。
……って。
「やっぱ、…気付かれ…て……た」
琉飛、恐るべし!!

