Drop Piece





「光ーっ!」


次のシーンの台本を楽屋で確認してたら、後ろから誰かに抱きつかれた。



「っわ!びっくりしたあ…」



利央がニコニコと笑って、あたしの首に手を回している。その後ろには、みかん味っぽいオレンジ色の棒付き飴を舐めてる琉飛と楽譜を見ながら必死そうな晴翔が入ってきた。




「みんな、どうしたの?」

「キングのお迎えだよー」



話題のキングは今、撮影中。…そっか、そろそろ……なんだよね。



「あ、ねーねー、これ壱流のチョコ?」

「…あ、うん」

「もらっちゃおー」



歌番組で頭がいっぱいになり、ぼうっとしていたら琉飛が飴をくわえたまま、あたしを覗き込んできた。




「どっ…どうしたの?」

「みかん……何か隠し事…してる?」



琉飛くん、鋭いね!



「な……何も」


視線を琉飛から移し、狼狽えてるのがバレないように頑張る。



「ねえ、みかん。あのね……」