水を飲んでいたいちるが、むせて苦しそうに咳き込んだ。
「ちょ、いちるっ!?」
「……っごほ、んだよ、それ」
……気のせいだったのかなあ。
「寝てる間に呼ばれた気がして、気になってたの!ねねっ、呼ん……」
「呼んでねえよ」
そんな即、否定しなくてもよくないですか!?
「じゃー、いつになったら光って呼んでくれるの?」
利央も晴翔も琉飛も、あたしのこと“光”って呼んでくれるのに……。いちるだけは……呼んでくれない。
「お前だって“いちる”じゃん」
「え、合ってるじゃん!」
「ちげえよ」
いちるで良いんじゃないの?と首を傾げてると隣でいちるが立ち上がる。
「え、いちる、もう行…」
「お前は、呼ばれてぇの?」
「へ?」
「なんでもねえよ、行ってくる」
変な……いちる。

