「俺、今、何もしてなくね!?」
「仕方ないよ、晴」
全員が席に着いたとき、ちょうど会議室のドアが開いた。
「こんにちは!高崎光ですっ」
周りは拍手をしたりしてるが、俺はただ見てるだけ。
「ヒロイン、ごとーじょーっ」と利央が悪戯っぽく笑い、「あの子が"高崎光"かぁ」と間の抜けた晴翔のコメントと「…みかんゼリー」と、理解不能な琉飛のコメントはシカトした。
今まで共演してきた奴らは俺らに媚売るしか能がなかったけど、今度はどうだろうな。
そう馬鹿にしたように見ると軽く睨まれ、こっちに歩いてるときも睨まれる。
……俺のこと睨むとか、いい度胸してんじゃん。
ようやく目の前に来ると、睨みながらも「……よろしく」と挨拶された。
「足、引っ張んなよ?」
挑発し、キレるかと思ったら予想外の最高の笑顔。
「あんたこそ」と一言返し顔を背け、席についた。
「へぇ、やりがいあんじゃん」
そっちがその気なら、応えてやるよ。

