「へえ」
「ちょちょちょ!いちるさん!!その右手の拳は何でしょうか!?」
「馬鹿滅却」
「やめてぇぇえぇえ」
なに、ひとりで全部やろうとしてんの。てか、迷惑かけたくないって何な訳?フラフラになってるお前見る方がよっぽど迷惑だっつーの。
「なに、俺がお前のせいで倒れたりするかも、とか思ったわけ?」
「だって…っ、いちるっ!!」
「お前ごときで倒れるわけねえから。ひとりで全部やろうとしてんじゃねえよ」
馬鹿の額に指を押し付け、強く弾く。
「あだっ!!」
「馬鹿のくせに生意気」
でも。
「2オクターブ上のラとドラマの一話目のお前、まあまあだったからそれでチャラにしてやるよ」
お前が死ぬほど、アホみたいに真面目なこと知ってっから。
「神様!!仏様!!いちる様ーっ!!」
「触んな、馬鹿が移る」
「いちるさんんんんんん」
心配?ちげーよ、ばかじゃねえの。
この馬鹿羊の飼育だっつの。

