横を見ると脚本家が笑いをこらえていた。
……このおっさん、一発殴ってやろうか。
「何がおかしいんですか」
もはや相手を敬う行為など皆無。威嚇するかのように視線を強めた。
「いや、壱流くん。決して私はアイドルを馬鹿にしたわけじゃないむしろ君たちのようなアイドルを素晴らしい、と思っている」
いつのまにか利央たちも聞いていたようで、横に立っていた。
「……」
「"ShiNe"は確かにアイドルグループだ。だが今、ドラマ、舞台、映画、ドキュメンタリー番組やバラエティーの司会などで君たちは欠かせない存在となっている」
俺は黙ってそれを見る。
「常に新しいモノへチャレンジし手に入れてく姿は非常に素晴らしい。……そして壱流くん。君の荒々しさのなかのしなやかさは私の求めている俳優像のひとつなんだ」
「壱流、壱流の傍若無人さが誉められてるよっ!」
利央がくすくす笑い、晴翔はやったな!と声をかけてきた。
「もっともっと勝手になれ!ってことじゃない?」
琉飛の少し違うアドバイスを聞き流し、なんとなく晴翔に鉄拳をくらわせた。

