鼻歌を歌いながら、あたしを引っ張っていく女の子。
栗色の長いふわふわの髪に白いセーターをだぼっと着て、短いスカートからは白くて細い長い足がのびている。
こんな美少女、あたし知らない!
ふと視線を落とし、繋がれている手を見つめた。
だけど…さっきから握られっぱなしのこの手は…。
「ね…っ、ちょ、待っ…」
全然止まろうとしない女の子を呼び止める。
「なーに?」
くるりと振り向いて、笑いかけてくれる目の前の女の子にあたしは多分、見覚えがある。
「…利」
ようやく勇気を持ち、口を開いたらあたし達を発見したクラスメートによって崩される。
「高崎!?」
あぁぁぁあ……。
さっき興奮してた男子たちが走り寄ってくる。
狙いは、わかってるよ。
「その子と知り合いなのかよ!?」
うん、わかってました。
「や、知り合いっていうか…」
ちらり、と隣を伺うと唇に人差し指を当てて、微笑まれる。
「まだ、しーっ。だよ?」

