「なんか…エロい」


ドラマの休憩時間に楽屋でこの前ShiNeが特集されていた雑誌を見ていた。


それのいちるの写真を見てるんだけど。


「なんで花束だけでこんなにエロいの!?」

「それさあー、壱流が光のとこに行く直前に撮ったやつだから光のことでも考え…」


─ドゴッ!!


「…ってぇ!!」


無言だった壱流に殴られた晴翔を憐れみを込めた目で見る。


それにしても。


「何で晴翔、居るの?」

「さっさと自分の楽屋戻れよ、ヘタレ」

「だから、今日の仕事のスタッフがちょっとミスしちゃって一時間ぐらい遅れてんだよ。だから遊びにきた!!」

「………」

「壱流さん!?俺たち友達だよな!?友達ならそんな“来るんじゃねぇよ、うぜぇな”って顔やめてー」


そんな二人を見て笑いながら、あたしはまた雑誌に目を移す。



花束に顔を埋めたり、花を身体に散らしたりしているいちるの表情はどこか切なげで。


「……綺麗」


純粋にそう思った。