体に散った花を払いおとし、立ち上がり走った。
スタッフは慌ててるだけ、そこを突破するなんて簡単だった。
…カツン
靴が床に当たる音がする。
前を見ると三人が立っていた。
「壱流」
「わりぃな、俺見なきゃ信じらんねぇ」
「わかってる!行ってこいよっ」
俺だって行きたいんだからな!と余計なことを付け足す晴翔にデコピンしてやった。
「しゃちょーの話聞いてる時なんか、壱流すっごい仏頂面だったもん」
くすり、と利央に微笑まれる。
「ん」
「なんだよ、これ」
琉飛に小さな紙を渡される。
「電話番号…だよ」
いってらっしゃい、と手を振る琉飛に笑いかける。
「直接、聞かねぇのは性に合わねぇしな」
再び足を早める。
待ってろよ、馬鹿。
本当に熱愛なんかしてたら、まじでただじゃおかねぇからな。

