Drop Piece




「はいっ、じゃぁ親睦を深めれるように乾杯ーっ」


秋山さんがコップを高々に上げてそう言うと全員のテンションが一気に上がる。



撮影のあと、スタッフを含めてレストランを貸し切って、親睦会。

中央の席には秋山さん、馬鹿、俺……そして朝浜。



………なんでだよ!?主演二人に脚本家が中央の席なのはわかるけど、出演者…た!だ!の!出演者の一人がなんで俺らと同じ席なんだよ!


再び出現した利央テロップをまたかき消す。


「光ちゃん、あそこの演技、すごかった!」

「ありがとうございますっ」


まず、馬鹿を俺と朝浜の間に座らせたのが間違いだった。


気持ちが顔にでないように、メニューを見る。


そして、朝浜にメニューを渡そうと思いあいつらの方に仕方なく視線を移した。


「!!」


朝浜が馬鹿に何かを耳打ちするように顔を近付けていた。


…だから近ぇっつーの。


ぶちり、と何かが俺の中で確実に切れた。