「前はさー、あんま喋れなかったしさー、仲良くしようなっ」
喋れなかったんじゃねぇよ、喋らなかったんだよ。
「しばらく一緒だしな!!」
さっさといなくなれ。つか、その手。まじ、離せ。
「よし、帰りにスタッフとかも入れて親睦会するか!」
しねぇよ、誰がてめぇと親睦深めんだよ。
「あ、いいですねっ!!」
「お、光ちゃん乗り気ー?」
「親睦会とか好きなんです!」
………はい?
「壱流くんは?」
「……行き…ます」
「壱流くんも乗り気だね!」
「いちる、めずらしい!」
この軽い変態馬鹿男の監視に行くんだよ!
「じゃ、俺、脚本家さんたちに挨拶してくるな」と言い朝浜光輝が背を向けた瞬間、馬鹿に鉄拳をくらわせてやった。
「いったーっ!何すんのっ!?」
「うるせぇ、黙れ、馬鹿」
「さ…三重の精神的ショック!」
……まじ、むかつく。