Drop Piece




「それにしても今のカップル、キラキラしてたね!」

「は?」


意味がわからないとでも言うような顔であたしを見る。


「彼女さん、可愛かったし!彼氏さんもかっこよか…」


その続きの言葉を…あたしは飲み込むしかなかった。



「ちょ、え、なななななんですかその顔」


サングラスごしでもわかるそれ以上喋んなと言っている目に背後の真っ黒オーラ!



あたしなんもしてない!!



「家、どこだよ」

「タクシー使ったほうがはや…」

「あ?お前は、タクシーを使う距離の場所まで、俺を、歩かせるつもりだったのかよ?」


あたしはひたすら頭をぶんぶんと横に振る。


「たたたたたたたタクシー!呼ばせて頂きます!」



松井さんより恐い人、初めて!


なんか、もう、一分以内にタクシー呼ばないと殺されそうな雰囲気だったので死ぬ気でタクシー呼びましたよ、あたし。


「いいいいいちる様!タクシーですっ!!」

「………」


てか、アイドルでその顔いいんですか!?



「お…お客さん、場所は?」

ほら運転手さんも恐がってるよ!!

「馬鹿に聞け」


そこらへんの凶悪犯より凶悪な顔してらっしゃるよ!!