あぁ…。
「……」
沈黙が痛ーい…。
横目でちらりと見上げるけど、サングラスのせいで表情が読み取れない。
笑顔!!…な訳…ないよね。
「……なぁ」
いきなり話し掛けられ、びくりと体が揺れる。
沈黙のあと、いきなりだもん!!びっくりするでしょ!!
「な、なに?」
「俺、お前の前でどんな顔してんだよ?」
「顔?」
これは気を遣って格好いいよ!!とか言うべき!?…それとも素直に仏頂面って言うべき!?
「……仏頂いいよ?」
「は?」
混ぜてみました!とピースサインをすると長くて重いため息をつかれた。
真剣なのに!
「…やっぱありえねー」
「わーっ!いちるいちるいちるいちるいち…っ」
──バゴッ!!
「痛いぃぃぃ」
あるものを見つけて興奮するあたしに鉄拳が振り落とされた。
「なに、お前わざと?わざと、街の!ど真ん中で!人の名前連呼すんの?」
「も…申し訳ございません!でも見て!いちるたちのポスター!!」

