「「はい?」」
珍しく、あたしといちるの声が重なった。
「“光ちゃんのこと壱流、送れ”社長からの伝言だ」
それ、伝言っていうより命令ですよね!?
てかなんで、あえてのいちる!?
「…っ意味わかんね、なんで俺なんだよ」
「ほか、皆仕事だし珍しく壱流がフリーだからじゃないか?」
思いっきり嫌な顔をしてる人に送られたくない!一人で帰る!
「…姫、…一人で…帰せないでしょ?」
「琉、お前からかってんのかよ」
にっこり笑う琉飛にいちるが真っ黒オーラを飛ばす。
「俺だって送りたいよー、でもこの後ラジオがあるのっ!」
「俺だってバラエティーがなければ、行き…っ!」
ち、と舌打ちしいちるは帽子を被りサングラスを付け始める。
え?
「……送ってくから、さっさと帽子とか被れ」
「う…うん!!」
妙にサングラスをかけたいちるが様になってて、緊張する。
送ってくれるなんて思わなかった…。
先に歩き始める、いちるの背中に頑張って追い付くように走った。

