Drop Piece




「利央のは?」

「これーっ」

「……っこいつ、こんな顔できっから年上に人気なんだよ!!」

「僻みは見苦しいよー?晴っ」

「……っ!?」


確かに、母性本能をきゅんとくすぐられる切なそうな顔。

眉を下げて、目を潤ませてるその表情から年上に人気があるってゆうのが理解できるなぁ…。



「いちるは?」

「やだ」

「は?」

「ずりぃよ、壱流!!」



だけど壱流は険しい顔のままロケバスまで歩いていった。


「おい、牧。これジャケ写になんか、ぜってぇすんなよ」

「ちょ……おい、壱流!!」


有無を言わせない背中をあたしたちに向けながら行ってしまった。

「ったく、壱流ずりーっ!」

「どんな顔してたんだろー?」

「……あれ?琉飛は?」







どかっ、と車の後部座席に座り込む。

その手にはさっきの例の写真。


「…んな顔、ありえねぇ」

「どんな顔?」


前の座席から声がし、写真をさっと奪われた。