Drop Piece




「あたし美味しくないよ!」


ファイティングポーズをとり、いちるとの戦いに備える。

だけど、それに対していちるは、ため息一つと。


「お前は焼いたって煮たってうまくねぇから」

暴言一つ。



むかつく!!美味しいって言われてもむかつくけど不味いって言われるのもむかつく!!


「ぶ」


そんなあたし達の後ろで吹き出す音が聞こえた。



「へ?」

「なにが面白いんだよ、牧」


そこに居たのは、あきらかディレクターさんみたいな人。



「…高崎…光ちゃん、ねぇ」


見定められるように眺められる。


「……まき、動物園にパンダはいるよ。みかんをじろじろ見るの…変」

「光はパンダじゃねぇよっ!!」

「なーにー、牧ちゃん」


見定め終了の合図のように指をぱちんとならす。


「純ちゃん、ミディアムのゆる巻きのウィッグある?黒の」

「はい、あります!」



ウィッグ必要なくらい髪、薄いですか!?

ミディアムの黒ってあたしのロングの茶の反対!?


……似合って、なかったのか…。


「おい、ま…」

「光ちゃん、PV出ちゃおう」