Drop Piece




「え?」

自分でもなんでこんなこと言ったのかわかんねぇ。




ただ馬鹿が呼ぶあいつらの名前と馬鹿が呼ぶ俺の名前の差がどうしても気に食わなかった。




「白羽はいらねぇから」

急にあたふたと焦る馬鹿を見る。

それと比例して焦りに似たモノが俺を埋め尽くしていく。



呼べよ。


あいつらのように。



「いきなり、そう言われると難しいなぁ…」

「あと5秒で言わねぇと罰な」

「は!?え、ちょっま!」



止めようとする馬鹿の言葉も虚しく、時間を刻みだす。



「ごー」

「ちょっ!おおお落ち着こう!」

「お前がな、よーん」

「ばば罰って何さ!」

「さーん」


スルーしておく。

これだけやっても呼ばねぇってことは呼ぶ気がねぇってことかよ。


………うぜぇ


“白羽壱流”でも“壱流”でも呼ばれることには変わらない。



ただあいつの口から発される三人との差みたいで、すげぇ……。



「うっぜー…」

「え!?」

「2」

「早くなってない!?」

「1」

「ぎゃぁっ!」

「ぜ…」


限界を刻もうとした時、馬鹿が叫んだ。



「いちるっ!」