「なぁ、悠里」 「ん?」 空に瞬く星 穏やかな時が流れる 「俺さ、誰かとこうやって普通に話すの10年ぶり」 そう言って少し笑った湊は、再び下を向き 私から視線をそらした 「私もだよ。 特に湊は感じ悪かったし」 「だから… それはまじでごめんって。 俺… 何か、こういうのどうしていいか分かんなくて」 そうやって少し頬を赤くして焦ってる湊も 笑ってる湊も 怒ってる湊も 不器用な湊も どうしてだろう すごく大切に感じるの