いつからここにいたのだろうか 身体を起こそうとすると、あちこちが痛む 意識が戻った時は視界がぼんやりとしていたけれど 今になってまじまじと自分の身体を見ると いたるところに深い傷があった 意識をすると痛みという刺激は、増すばかりだと分かっていたので それを避けるためにも他のことへと意識を散らす ここは深い森の中 周りには幾つもの人という物体が無残なまでに散らばっていた