そして5階にある冴子の部屋の前まで来ると、「ここです」と言って扉の前で足を止めた。 冴子は佐竹に抱き抱えられている真理江の肩を軽く揺すりながら、 「真理江!着いたわよ!」 と言って、真理江を起こした。 佐竹に降ろされ、なんとか自力で立っている真理江の意識は、まだ夢の中にあるようである。 佐竹は 「じゃあ、明日頑張って会社来いよ!」 と、まだそこにあるエレベーターに乗り込むと一階まで降り、待たせていたタクシーに乗り込んだ。