ある日の放課後。
私と修司くんは学校帰りにデートをしていた。


「柏原さんんて、意味不明な言葉使うよね!きっと宇宙人だよ!」


突然修司くんがそんな言葉を発する。ケツ子となんか会話でもしてきたのだろうか…。


「へぇ。ケツ子は宇宙人なんだ」


ズコォォー


私は水気が無くなった氷だけのジュースをススっていた。
てか、ケツ子の話とかどーでもいいし…


「真知子ちゃんさぁ、もうすぐ誕生日だよね?」


修司くんがそう言う。


「そうですが?」


「ちょっと早いけど、ゴールデンウイーク、旅行行くよ!」


ズゴォッ


あまりに唐突な話だったので、勢いよくスッてしまい、氷が気管に入った。


「ゴホ……ッ。え……どこに?」


「関西だよ。皆も行くから!」


皆って誰だよ!!


「ウチの自家用飛行機で!」


オイオイ、そんなモンあんのかよ。



「慎二達の元実家で、今は別荘変わりに使ってるんだって。そこに泊まるから」


へぇぇ……


「無理とか無理だから本当に無理だからね」


え………強制?