「真知子先輩。ケーキ食べますか?」


…私はもくもくと出された料理を食べていた。


「いちごのケーキとモンブラン、どっちがいっスか」


「いちご」


修司くんとシェクハラ男は…。


……ジェンガしてるし…


「ぉ…ぉお………お~~」


「くっ…っあ……あぁ…」


ガシャガラパコン!!!


「ぅっわぁ―――!!」


「っしゃあ!俺の勝ち!!」


結局、シェクハラ男が勝った。


「くっそぅ!さすが大魔王!!」


修司くんは本気で悔しがっていた。


「じゃあ、勝負に勝ったことだし。真知子とデートしてくるね」


「え、ちょっと」


私はシェクハラ男に手をひかれ、武田家を出た。


「くそ~」


修司はひとり、悔しがっていた。


「追いかけなくていいんスか?」


力はポテトチップスを頬ばりながら言った。


「勝負に負けたし」


修司はイジけていた。



はぁ~。……なんでこんなことに。


「どこ行くんですか?」


私は何気に聞いてみた。


「ライブハウス」


……こんな時間に?