「いるよ!」


何を根拠に?


「椿、見てみたいかも!」


あおっちゃダメ――!!


「よし、じゃあ一緒に探そう!危ないから気をつけて!!」


ほらぁ。


「あの二人…バカじゃん?」


大和くんは、そう言った。
私と大和くんは、部屋中を駆け回ってる修司くんとハゲ天使を見ていた。


「くそっ!逃げたか」


三時間後、どうしても見つからなかったらしい修司と椿は、リビングへと戻ってきた。


「あれ、真知子ちゃんは?」


「帰ったよ」


真知子は帰ってしまっていた。


彼女ほったらかしで宇宙人探すってどうよ?


真知子は修司の家から帰る途中、そんな事を考えていた。