3月になったけど、まだまだ寒い。そんな寒いなか、私は空港の外にいた。


…何故かって?修司くんと待ち合わせしているから。
中にはいっちゃったら分からないもんね。


「お待たせ!」


修司くんがやってきた。


「よぉ、真知子」


あ、そっか。大和くんも来てたんだ。
…?もう一人いる?


「アタシ、マダ帰リタクナイ!修司ト大和ト遊ビタリナイヨー!」


………誰?


「真知子ちゃん、この子が俺の妹と交換留学した『マリー』」


「オー!アナタガ真知子ネ!ヨロシクーヤマトナデシコ!!」


「よ…よろしく」


何か、凄いテンションの子だなぁ…。


「真知子、マリーはこう見えて、俺と同い年なんだぜ」


「ええっ!?」


マリーはとてもナイスバディ。


「ピチピチノ12サイネー!思春期マッタダナカナノヨ。サワルモノミナキズツケルワ」


…どこでそんな日本語を覚えるんだ。


今日空港に来たのは、マリーを見送るのと、修司くんの妹を迎えにくる為だった。
しばらくして、マリーは飛行機に乗った。


「椿はまだかなぁ?」


「妹、『椿』ってゆうの?可愛い名前ね」


「顔も可愛いぜ!何たって俺の双子の姉なんだからな!」


……ハイハイ。


「大和ー!修司お兄ちゃん!!」


「あっ!きた!」


声がするほうへ向くと、頭にリボンをつけた、可愛らしい女の子がやってくる。


「ただいま!」


ニコリと笑った顔は、とても可愛くて、まるで天使の様な…


「……誰?」


その天使の様な女の子は私の方を向いた。