仕事、しなくちゃ。


運ばなくてはいけない荷物は、まだまだたくさん、待っている。


頑張んなくちゃ。


思うものの、頭の中は一本のメールで占められている。


まさか、ね……。


気になって仕方がない。


どうしよう……仕事どころじゃないよ……。


アタシは、ドクンドクンあわだつ心臓を抑え、外に出た。


「じゃ、またあとでね~」


ハルコに手を振り返して、歩き出す。


今は何も考えない!


ジーンズのポケットにしまった携帯が、やけに熱く、重く思えた。