アタシは手近なパイプイスに座ると、安っぽい長机に体を預けた。


「疲れた……」


腕も足も、パンパンに張っている気がする。


「誰よ、楽なバイトだって言ったの……」


「慣れると平気なんだよ~。でもチサ小柄ちゃんだからな~」


素直にチビと言ってくれても結構。


ベテランの貫禄で笑うハルコを、アタシは恨めしげに見上げた。
遠くから聞こえる、子どもたちのキャーキャーはしゃぐ声が、今は妙に煩わしい。