白い天井~恋愛依存症候群~

自分でも、自分の気持ちがよくわからない時がある。


何がしたいのか。

誰が好きなのか。


考えれば考えるほど、深みにはまっていく。
だから。

もう、考えない。

はっきりしていることだけを、大切にする。


「来年も一緒にこようね」


今、確かにアタシは幸せを感じている、ということを。


「チサ、ホントに来てくれる?」


「あたりまえでしょ」


花火は見惚れているうちに、最後の打上ラッシュを終えた。
人波が、街中へと流れ始める。


「ずっと一緒にいるって約束したでしょ」