白い天井~恋愛依存症候群~

抱えていた服がはらりと落ち、素肌が、改めて寒さを感じる。
一歩踏み出したところで振り返り、まず、壁際のエアコンから温風を出した。

どうせ凍死するなら、もっとロマンティックな場所がいい。


音を頼りにリビングを探すと、ユウヤの携帯はさっきまで着ていたダウンジャケットのポケットにしまわれていた。

開いて見るのはためらわれ、アタシは、サブディスプレイで相手を確認する。


市内の局番。
はっきりとは覚えてないけれど、さっき見た番号に似ているような……。


下4桁を頭に入れ、ユウヤに渡す。


「…………37」


アタシは、再び開いた自分の携帯に表示されていた番号を、思わず声に出した。