白い天井~恋愛依存症候群~


「…………ホントは、どうすればいいかわかんない……。
だから……死にたい」


機嫌を損ねたユウヤが、それでも、悩んで、頼りない言葉を出した。


…………はは。
やっぱり、その程度。


悲しいのか、馬鹿らしいのか、アタシは心の底に乾いた笑いを感じた。


ユウヤはきっと、アタシが死んでも、生きていくだろう。

他の誰かに、寄生して。


アタシが思うほどには、アタシは必要とされてなかった……。


「…………本気?」


本気で死ねるの?


声は思った以上に低くかすれた。
音色に何かがあったのか、ユウヤがぐっと押し黙る。


「本気でアタシと死ねるの?」


アタシはユウヤと死にたいんじゃない。
でも、ユウヤと一緒に生きられないなら。


……ダメな男だと、気づいてしまった。

それでも、もう、依存しきったアタシの心は、ユウヤに必要とされなきゃ、保てない……。

自立できる自信がない。

ユウヤが、アタシを不要と気づく前に……。