ゴロンと天井を睨んだまま、アタシは、もう何もかもどうでもいい、そんな気持ちになっていた。


……かなりの覚悟が必要だったのだ。

一緒に死のうと決意するのに。


一人でカミソリを握ったあの夜、アタシは、死ぬ気で生きてみようと思った。
死んでしまうことは簡単だと感じたからこそ、できるところまでは生きていよう、と。

そう決めてしまうと、意外と、生きることも簡単で……。


今は、正直、死にたく、なかった。


頑張れると知ったから。
なんとかなるんじゃないか、と思ってしまう。


「……オレだって」


拗ねたように、ユウヤが言う。


「ふーん……」