「あぁん……はっ……ん」


とろりとした浅いまどろみが、甲高い女のあえぎに破られた。


何?


寝返りをうち、重いまぶたをあげると、ユウヤが携帯の画面に見入っているのが視界に入る。


「……変なサイト見てんの?」


寝起きのかすれ声をかけると、ユウヤは驚くことなくアタシの方に首をまわした。


「見たい?」


薄く笑って、携帯をこちらにかざす。


「別に興味な……サイッテー」


映し出されていたのは、アタシ。
つい、さっきまでの、乱れた姿。


「普通、撮る?」


怒る気力もわかなくて、アタシはぐったり横になったまま、なげやりにユウヤを仰いだ。