白い天井~恋愛依存症候群~

「オレのことも、殺してくれる?」


聞き取るのがやっとの、か細い声。

あまりの弱さに、耳から入った音を理解するのに、数秒かかった。


「チサのこと、殺すからさ……オレのことも、殺して?」


それって、つまり。


「…………一緒に死のうって、こと?」


ユウヤがどんな顔をしているのか見たくなって、アタシは静かに立つと、壁のスイッチをカチリと押した。


本気……だろうか?


「そうなる、かもね」


パッと輝き、じんわりと広がったオレンジ色の灯りの下で、ユウヤは生気のない虚ろな瞳を漂わせていた。


少し、痩せた?


裸の肩に、おや、と思う。