白い天井~恋愛依存症候群~

本当にユウヤにはアタシが必要だった……?


そう思っていたのはアタシだけで……。
そう思ってる女は、実は、アタシ一人じゃなくて……?


「……愛したのに。
…………アタシは、ユウヤを愛してるのにっ!」


始まりは、いたずらだかなんだかわからない、一本の電話だった。

その時、アタシには大好きな人が別にいて……。

だけど。
ユウヤがあまりにも必死だったから……。
生きることに苦しむ姿を、この目で見てしまったから……。

アタシは、負けた。


好きなのかどうか確信もないまま……別の男に心を残したまま、アタシは、ユウヤを愛すと決めた。


……今はもう、わかってる。


ユウヤがどんな人間であれ、アタシにはユウヤが必要なんだ、と。